「変人か。」
「誰が変人だ。」
百人に聞いたら百人がマリナ様を選ぶよ。
そう考えていたら、兵舎へ到着。
訓練をしている兵士たちの様子を見る。
セザールって別に弱いわけじゃないのよね。
「混ぜてもらう?」
「元々その予定だったくせに。」
私とるうは訓練に乱入し、それはそれは兵たちをけちょんけちょんにしました。
これはどちらかと言うと私たちの訓練で。
この戦では大人数相手の訓練を積んでおかねば渡っていけないことを、分かっているから。
五人。十人。十五人…と。
相対する敵の数を増やしていき、流石に兵たちがボロボロになってきたところで可哀想になってやめました。
「…ありがとうございました。」
私は兵たちへお礼を伝え、踵を返す。

