それから昼食を食べて。
とりあえず私とるうは、戦前に兵たちの様子を見ようという話になり隊舎へ向かう。
…その行く道で。
「あら、リン様?」
と、早速現れたマリナ様。
その立ち姿がもう美しいです。はい。
「またお会いできて嬉しいです。…っ!!」
マリナ様は私に声を掛けた後、私の隣にいるるうに目を向けて驚いている。
「あなたは…?」
「ルイです。」
「ルイ…様。リン様のお付きの方ですね。私、マリナと申します。どうぞよろしくお願いいたします。」
極上の笑みでるうに挨拶をするマリナ様。
綺麗!本物の花みたい!!!
と内心テンションの上がる私とは打って変わり、るうは無表情のまま。
「これからお時間ございますか?」
「えっ?」
「よろしければお茶しませんか?」
うう、女子っぽい!!!
お茶のお誘いなんて私アレンデールでもあんまり経験ないよ!?
「すみません、これから兵舎に向かうところで。また後日。」
「まあ、それは残念です。」
「では。」
るうが勝手に断った。
そしてるうは私の腕を引っ張り、歩みを進める。
「…ね?綺麗だったでしょ?」
「あ?普通じゃね?」
あれがエリクの奥さんだよと勝手に紹介した私に、るうはケロッと言って退ける。
普通なわけあるか。
あれが普通なら私はどうなる!?
「私が男だったら絶対あの人お嫁さんにしたい。」
「俺はお前がいい。」
…どんな感性してんだよ。

