「ただいま。」
「おかえりー。」
るうが帰ってきた時には、すっかり夜で。
色々考え込んでいた私は、もうシャワーも浴び終えて、ベッドに横になって本を読んでいた。
「だらだらしてんなー。」
私を見てそう言ったるうは、帰って来て早々すぐにご飯の準備。
だらだらさせてあげられなくてごめんよー?
「るうー。」
「あー?」
「なんかごめんね。」
もう色々と。
戦で無茶させることも。休ませてあげれてないことも。度々怒らせることも。
「反省すんの遅え。」
「…そうだね。」
いつかるうと、自由にどこか遠くに出掛けてみたいなと。
不意に考えさせられた、そんな夜だった。

