それから、レンは薬草のお世話に。
るうも買い出しに行くと言うので、私は部屋に一人残っていました。
戦のことも大体固めることができて安心したと同時に、まだまだ問題はある。
南のノイン将軍の出方も気になるし、エリクの策も読みきれないまま。
さらにヨーク将軍にも、極力迷惑がかからないよう立ち回りたいし。
「…はあー。」
こんなに一人で悶々と考えなきゃいけないなら、やっぱりトキだけ残ってもらえばよかったな。
私がここから出られたら…なんて。
考えても仕方ないこと。
けど、アキトが言ってくれた。
『また気が向いたら外に出してやるよ。』
アキトは知っていたのかな?
それが私にとってどれほど嬉しい言葉か。
「うー…。」
本当なら私もるうと一緒に買い物に行って、色んな物を見たり買ったりしたい。
楽しいだろうなー。

