アキトとトキの帰宅後。
見送った私の前に、怒りを露わにしたるうとレンが立ち塞がっている。
「お前いい加減にしろよ。」
「君には節度がないの?」
あーあ。
私もこっそり王宮抜け出して、二人について行けばよかったかな。
「あのまま本当に泊まってたらどうすんだよ。」
「トキの防衛陣の意見聞けたし、細かい擦り合わせもできたかな?」
「別日でいいだろ。」
お腹すいたなー。
今日のご飯なにかなー。
「お前反省してねえな?」
「…もう誘わない。はい、これでいい?」
「ヤケクソか。」
だめだ。
非常にめんどくさくなってきた。
未だにグチグチ言ってるるうとは打って変わって、レンはもう怒ってないようにも見える。
「るう怒ってばっかりだねー?」
「誰のせいだ!?」
「もういいじゃん。トキも帰ったんだし。」
「…ったく。」
るうの根負けで、話は終わりました。

