(一)この世界ごと愛したい




珍しく気が合いますね、トキさん!


私も同じ気持ちだよー!!!





「アキト軍の力は絶対に必要だから、離脱はさせてあげられないけど。もしやりにくいならアキト軍の指揮も、私が取ることも考えたりしたの。」


「…こんな内輪の馬鹿げた戦ごめんだよ。」




そうだよね。


状況判断だけアキトに任せて、やっぱり私はアキト軍寄りで進むしかない…か。






「リンって本当に戦神?」


「え?」


「軍師からすると下の下。愚策でしかない馬鹿げた策を、本当にやるつもりなの?」




酷い言われようだけど。


でも、それが事実。








「戦神なんて、迷信もいいとこだよ。私には、この腕に抱えられるくらいの人しか…結局守れはしないから。」



本当に戦神を宿せるならば、己の軍の犠牲もなく完全勝利の道が見えるに違いない。








「だから、せめてこの場にいる人くらいは…私の策をもって守り抜いてみせるよ。」




それ以外の犠牲はたぶん救えない。



私は戦神じゃない。






無力なただの人間だから。