そこで、アキトが口を開く。
「俺も夜襲混ぜろ!!!」
「それは無理。」
「なんでだよ!?」
「こっちにはエリクの間者もいる。味方にも悟られたくないの。それにあの城壁、アキトには登れないでしょ?」
そう。
夜の帳に身を隠しつつ城壁を越え、敵将のいる城の中まで極力敵にさえ見つかることさえ許されない。
「お前らは登れんのか?」
「私が空を舞ってみせましょう。」
…それは嘘だけども。
そんなことは出来ないけども、ある程度身のこなしは軽いと自負してます。
私が先に登ってるうを引き上げればいい。
「お前やっぱ神なのか!?」
「はいはい。そのノリはもういいよ。ってことだからアキトは大人しくお留守番ねー。」
「くっ…行きたかった。」
もうトキは理解の範疇を大幅に超えた私の策を、若干呆れているようにも見える。
「俺は時間を掛けてでも正攻法で行くべきだと思う。第一王子から俺らで隠れ隠れやってれば難なく終わるはずだけど?」
「…エリクは恐らくディオンと内通してる。私たちにこれ以上の援軍は望めないけど、ディオンはそうじゃない。だからそもそも詰んでるこの基盤では、もう正攻法は使えない。」
「もうあの王子マジであり得ない。」

