トキは、私が説明に使っている基盤をただ眺めている。
急に王族同士…ましてや兄弟喧嘩の話を持ち込まれても困るよね。
「…言いたいことは分かった。」
「無理を言ってるのは分かってるから、城攻めに関しては一切考えなくていい。そっちは私が何とかする。」
「それを差し引いても俺は正直、手を引きたい。」
…ですよね。
私のこの策の欠点を、恐らくトキは見抜いている。
「こんなの愚策以外のなにものでもない。アキトに聞いた城の規模だと攻め落とせるまで恐らく五日はかかる。五日間も敵地の丘に潜伏するなんて良い的にしかならない。」
もう、仰る通りです。
だからこれは奇策だと私は考えてる。
トキが考える時間の憂いは、私の武力で越える他ない。
「この城は、二日で落とす。」
「はあ!?」
砦には砦を。
奇策には奇策を。
そして、奇襲には奇襲で返す。

