城攻めをする戦いで、丘取り合戦をしてほしいと頼む私を疑いの目で見るトキ。
「伏兵がいる可能性は大いにあると思う。あと、奪取したらすぐに丘を天然の要塞にしてほしい。」
「…待って、もう理解出来ない。」
要は、丘を最短で砦化してほしいのです。
城を砦と化されたなら、こちらも砦で返すという私の奇策。
「防衛戦は得意?」
「…出来なくはない。けど意図が読めない。城を落とせば勝てる戦で、こっちが防衛に出るって…何それ。頭どうなってんの?」
…そうだった。
アキトはトキにエリクのこと話してないんだっけ。
「…アキト、話しても大丈夫?」
「俺はレンがいいなら別に構わねえ。」
アキトはレンを気にして伝えなかったのか。
どこまでも律儀だな…。
「兄上のことなら、別に気にせず話してくれていいよ。そうじゃないとトキも困るでしょ?」
と、レンも言ってくれたので。
「…この丘を要塞と化して、何らかの手で攻めてくるエリクからレンを守ってほしいの。」
「……。」
「防衛陣が完成次第、アキト軍は丘に全配置してもらっていい。とにかく砦化までは敵はもちろん、味方にもあんまり気取られたくない。」

