「まず、アキトと視察に行った通りの道で進んでほしいから行軍は先頭で。」
「アキト道分かる?」
「ああ。」
確認をしつつ話を聞いてくれるトキ。
さすが軍師なだけあって、作戦を伝え始めると目の色が変わったのが分かる。
「敵地に入って城を捉えたら、後ろからくる三将が到着するまで待機。クロード将軍を北門に、ヨーク将軍とノイン将軍を南門に配置する。」
「平地ならどうする?」
「その時はクロード将軍と私で先攻して、ヨーク将軍とノイン将軍は各々の自由にしていいって言ってある。」
「…リンはうちから騎馬もってくって聞いたけど、何騎いるの?」
アキトが話してくれたんだろう。
話が早くて助かる。
「私に百、るうに百で二百借りられると嬉しいなと思ってます…けど。どうですか?」
「…二百か。」
トキは少し考えている。
きっと彼の頭では、アキト軍のどの隊を私に渡すかを考えているんだろう。
「うん、いいよ。」
「ありがとう。」
「それで?開戦したら本陣と俺らは棒立ち?」
ここです。
今日のまず越えねばならない壁。
「ここに丘がある。敵の物資とか置いてある、完全なる敵地なんだけど。」
「丘?」
「…開戦のどさくさに紛れて、出来るだけ少数でこの丘を奪取してほしい。」
「は?」

