(一)この世界ごと愛したい





「…悪かった。手大丈夫か?」


「う…ん。」



それなのに、さっき剣を受けた私の腕の心配をしている。




「お前の足を、俺がこれ以上引っ張れねえな。」



そう言ってるうはドスンとその場に座る。




「終わるまでここから動かねえ。約束する。お前もさっさと済ませろ。」


「…わかった。」



たくさん我慢させてごめんよ、るう。





私は仕切り直し、戦の話をしようとトキに持ち掛ける。



「…戦ねえ。」


「正直、アキト軍の指揮をどうするか迷ってる。」


「策によるかな。」



それも、分かってる。


だから伝えよう。この戦の本当の展開を。





私は部屋にある基盤と駒を用意して、出来るだけ分かりやすく説明する。




「レンもおいでー。」



私はレンに近くで聞いていてと声を掛けたのは、もちろん戦について流れを知っておいてほしいのと。


トキ対策です。はい。



これ以上るうが怒らないようにね。