「る、るう!お願い!私のためだと思って!」
「お前のためなら余計無理だ。」
「そこを何とかっ!」
私がるうを宥める様を、トキが黙って見ていてくれるわけもなく。
「滑稽だねー。俺ら出直した方がいい?」
「…斬っていいか。」
「ダメに決まってるでしょ!?」
まだなーんにも始まってないのに!!!
やっぱりこうなるのかと私はもう意気消沈。
アキトとレンは現実逃避するように二人でなにやら話し合っていて。私もそっちに混ざりたい。
「…ねえ。」
「え、私?」
急にトキが私に声を掛ける。
少し意外で驚いた私に、トキはさらに驚愕なことをしでかす。
「リンってさ。」
そう言いながら近付いてきたトキの顔は。
私の耳元で止まり。
「実は耳弱いよね?」
…と、私の耳をぺろりと舐めた。
「っ〜!?!?」
なんとも言えない感覚が私を襲い。
私の顔は意思に反して赤く染まり、トキを睨むことしか出来ない。
「あ、その顔可愛いね。食べたくなる。」
「なっ…!」
何言ってるのと、言い返したかったが出来なかった。
既に抜刀しているるうさんが視界に入った所為です。

