(一)この世界ごと愛したい




私の判断は間違っていなかったことに、少しホッとしている。


作戦を伝えすぎなくてよかった。





「…わざわざ人払いなんて、何の用だったんだよ。」



部屋に戻って早々るうが不満そうに聞く。





「レンと別れてくれって頼まれた。」


「ああ?」


「…なんでるうが怒ってるの。」



それを聞いた当の本人のレンはきょとんとしているだけ。


変な人たちだな。まったく。




「すごく純粋で良い子なんだけどねー。」


「騙されるなリン。お前に色目使った時点でアイツは悪だ。敵なんだ。」


「意味わかんない。」




敵…と言われればそうかもだけど。





「それで、姫はなんて答えたの?」


「え?普通に今はとりあえず戦を頑張ろうねって話で終わったけど?」


「あ、そう。」