第二の将。
堅実知将のヨーク将軍。
「ヨーク将軍、よろしくお願いします。」
「姫様。こちらこそどうぞよろしくお願いします。」
「では、早速簡単にご説明します。」
まず初めに、お決まりの進軍に関して。
ヨーク隊は後ろから二番目。つまりクロード将軍の前に配置し行軍。
戦場である城に到着次第、南門にノイン将軍と共に配置。北門はクロード将軍を配置。
クロード将軍の号令で開戦となる。
開戦後は、定石通りの城攻め。
本陣はアキト将軍に託し、私はアキト軍から騎馬二百を借りて出陣する。各将軍、本陣と上手く情報共有しつつ、城門が開き次第中を制圧にかかる。
「ここまで問題ないでしょうか?」
「そうですね。本陣はどこへ置かれるつもりですか?」
「そこはアキト将軍に一任しています。今回彼には本陣守備以外させるつもりはありません。」
「なるほど。あと、姫様の護衛はもう少し増やすべきかと思うんですが?」
「…元々敵国の人間である私が率いることが出来るのはここが限界です。数を増やしすぎても統率出来ません。」
みんなそんなに私の兵数が気になるの!?
そんなに心配!?
「姫様が望むならいつでも私の私兵を出しますので、お申し付けください。」
「ありがとうございます。平地での戦いになった場合は私も共に闘いますので、その折はお願いしますね。」
「もちろんでございます。」
「あとは自由に戦を展開いただいて結構です。共闘となるノイン将軍と足並みを揃えていただけると助かります。しかし、判断に迷うことがあればいつでも仰ってください。」
ヨーク将軍は笑顔で同意してくれ、以上で了解を得られた。
本日残りの会議は、ノイン将軍を残すのみ。

