一緒に来ていたるうとレンは、大人しく聞いていただけ。


まあ、クロード将軍に授ける策はそんなに難しい話ではないから理解は出来ただろう。




一度部屋に戻り、次のヨーク将軍との会議まで時間を潰すことになり今は三人で私の部屋にいます。




「…今日あと二人の将軍とも話すんだよね?」


「そうだよー。」


「アキトは?」


「…うーん。私も出来たら一日で終わらせたかったんだけどね。アキトのところはちょっとまだ悩んでるというか。」




トキ次第なところが多すぎて。


話しながら私も頭を使って考えなきゃいけなくなる気がするから、長引きそうなんだよね。



だからやっぱり後日にしました。





「まとめて説明すればよかったんじゃない?」



と、純粋に質問するレンに。


私は将軍の中にエリクの間者がいる可能性がある話をするのを忘れていたことに気付いた。




「対エリク用にね。将軍一人一人に私が伝える情報に差をつけてるの。だから全員一緒には出来ないんだよねー。」


「…君の思考は想像を絶するね。」



レンの今更な疑問を解決しつつ、色々伝えなさすぎだなと反省して。


伝えられることは伝えて、ヨーク将軍の元へ向かう。