るうが部屋を出て行った後。
私はシャワーを浴びたり、剣の手入れをしたり、何度目かも分からない戦のシュミレーションをしたり。
「うーん。やっぱりトキが難しいー。」
ここまで迷いなく配置し、信頼を置いていたアキト軍にここに来て一番悩まされている。
そう考えていたら、るうが帰ってきた。
「おかえりー。」
「ああ。」
るうに相談しようかとも考えたが、とりあえず作戦会議までは私で思い留めることにした。
「喧嘩しなかった?」
「…あ、そうだった。」
何か思い出したようにるうはハッとしているけど。
何があったか分からない私の頭には、疑問符が浮かぶ。
「喧嘩はしてねえよ。レンが相手じゃ喧嘩したくても出来ねえことが分かった。」
「え、じゃあ何してたの?」
「…励まし合い?」
ますます意味がわからん。
「まあ、いいけど。とりあえず明日は各将軍と最終の作戦会議だよー。アキトのところは後日になるかもしれないけど。」
「はいはい。」
作戦会議をそれぞれで行うのは、各々に伝える作戦が異なるから。
分かりやすいところで言えば、エリクのことを話しているのはアキトだけ。
城攻めに関しての緻密な策はクロード将軍だけ。等、今回の戦に関しては情報伝達で勝敗が分かれる可能性が高い。
「るうの動きは、遊軍借りるアキトとの話の時にざっくり伝えるね。」
「それでいい。どうせ俺はリンと一緒だろ?」
「…基本は、ね。」

