文句を言いにきたはずのるうが、何故かレンに励まされるという謎の現象。
こんなレンだから、るうもきっと心を許してしまうんだろう。
「…お前はえらく余裕だな?」
「まさか。姫に関して余裕なんてないよ。さっきの話でさえ、言った時はめんどくさいって顔に書いてたし。」
「作戦としては悪くねえ気もするが、なんせ相手がリンだ。そもそも一般戦術が通じねえ。」
「それでルイは、どうするの?」
るうは目線を下げて、考える。
「…とにかく今は戦だな。」
「それもそうか。姫は相変わらず作戦考え中?」
「いや、もう粗方固まってるだろ。日程も決まったし。あとは作戦の擦り合わせくらいだろうな。」
「もう決まってたんだ。」
大将のレンが何も知らないのは、完全に私が忘れているだけで。
後々ちゃんとお伝えします。
「エリクが絡んでる以上、リンには大きい被害はでねえから大丈夫だ。危ねえのはどっちかっつうとお前だな。」
「負けるわけには行かなくなったからね。」
「元々そういう戦だろ。」
「今日リンが兄上に、負けたら私をお好きにどうぞって言ってるの聞いたら、死んでも負けたくないと思った。」
それを聞いてるうは私に呆れる。
敵に塩を送るようなことをするなと。
「でも確かに負ければそうなる。」
「兄上の性格上、姫を側に置けばいよいよ姫は本物の鳥籠の中だ。」
「…お前、間違っても討たれるなよ。」
「努力はするよ。」
もう一度言いますが。
るうはここに文句を言いにきたはずが、気が付けば二人で一致団結。
世の中不思議なことがありますね。

