確かに私はアレンデールでは、求婚されることもなければ、言い寄られることもない。
水面下でそんなことになってるとは勿論知りません。
「だから俺は、ハルさえどうにかすればリンは勝手に手に入るんだって馬鹿みてえな夢を見てた時期もあった。」
るうは、そう言って再びレンを見る。
「…お前が正しい。我武者羅に手を伸ばさねえと、リンの心は動かない。」
「それに気付いてて、どうしてルイは手を伸ばさないの?」
「リンは俺を大事だと思ってる。だからこそ俺が手を伸ばし過ぎると、アイツは同情で手を取り兼ねねえ。」
だから下手なことは出来ないのだと。
言ったるうに対して、レンは答える。
「姫が優しいのは知ってるけど、そのままでいたって誰かに盗られるのを待つだけだよ。」
「はあ?」
「それに、ルイの真剣な想いに姫はきっと相応の応えを返してくれると思うよ。」
「…簡単に言うな。」

