「…ルイは、さ。」
レンがぽつりと、言葉を落とす。
「本当に姫を欲しいと思ってないんだよね?」
「あ?」
レンの言葉に怒りの色を見せるるう。
「それとも、姫が自分の元を離れない絶対的な自信がある?」
るうは思わず立ち上がりレンを睨む。
このレンの言葉は的を得ていて。
だからこそ、るうは気に入らない様子だった。
「俺は運良く姫と巡り会えて。運良く結婚出来て。だからって彼女の心まで手に入れられてるとは思えないから、振り向かせようと試行錯誤するんだけど。
…ルイは違うんだよね?」
「俺は…。」
るうは口を開いたかと思うと、すぐ閉じる。
るうには越えられない一線があって。
それは幼い日のハルとの約束だったり、私を慈しむからこその願いだったり。
「…アレンデールでは、リンに言い寄る奴なんて一人もいねえんだ。」
「意外だな。」
「俺とハルが餓鬼の頃から牽制したからな。それに、陛下にバレると反逆罪として裁かれる。」
「アレンデールってそんな物騒な国なのか。」

