私の知らないところで。
レンの部屋のドアを叩くるう。
「…ルイ?」
「ちょっと話がある。」
部屋の中にるうを通したレン。
るうは何度かこの部屋には出入りしたことがあるので、躊躇いもなくソファーに座る。
「調子は良さそうだね。」
「お陰様で。」
「で、どうしたの?」
レンはなにか調薬の作業をする手を進めながら、るうに問いかける。
「リンに余計なこと言っただろ。」
「余計なこと?」
「婚儀終えたからって、リンはお前のもんじゃねえってことだ。」
レンは思わず、手を止めた。
「…驚いたな。」
「あ?」
「ルイにまで効果があるとは思わなかった。」
レンはそう言って少し笑った。
レンは私が端折って説明しなかったエリクとの件を話して、話を少し補足する。
「…だとしても、だろ。」
「否定はしないよ。」
「リンを縛ろうとすんな。」
るうは切実にレンに訴る。
それが私のためか、るう自身のためかは定かではないが。

