(一)この世界ごと愛したい





「おいしいー?」



たくさん食べて元気でいるんだぞー。



そう願いながら、私はシロに餌をあげ終え。


るうと部屋に帰ってきました。




「納得いかねえ。」


「レンにはレンの価値観があるんだよ。もういいじゃんー?」


「よかねえよ。それで俺の幸福タイムにロスが発生した上に、その度お前はあいつを思い出すってことだろ?」




幸福タイムって…。


けど確かに、その度にレンの顔が浮かびそうな気はするなー。





「充分重罪だ。」


「いやいや、私はもういいって。」


「小癪な手使いやがって。俺は許さん。文句言ってくる。」


「やめようよー。レンたぶんハルを治すために研究頑張ってくれてるんだよー?」




本当に、たぶんだけど。


なんとなくそんな気がするだけだけど。





「関係ねえ。とにかくちょっと待ってろ。」



るうはもう私の言葉にも耳を傾けず、部屋を出て行ってしまった。




ああ、レンごめんよ!!!



けどもう私もめんどくさくなりました。はい。





「はぁ…。」



私は溜め息を吐いて、大人しくるうの帰りを待つことにしました。