大好きなシロに会えて、テンションが急上昇している私は、わざわざ連れて来てくれたるうに改めてお礼を伝える。
それだけに収まらず、るうに飛び付こうと手を伸ばした。
…けど。
私はピタリと動きを止める。
『君をこうして、抱き締められるのは俺だけがいい。』
レンの言葉が、脳裏を過る。
「…レンのばか。」
伸ばした手を、私はそのまま下ろす。
「あ?」
「何でもない。るう本当にありがとう。」
「いやいや待て待て。何だ今の。」
レンのせいで変に考え過ぎて嫌になる。
確かに変だよねー。これまでの感じとか思い返せばるうはそりゃ不思議に思うよねー。
「レンがハグはダメなんだってー。」
「…ああ?」
「レンじゃない人とはダメだって怒られたのを思い出したの。」
「アイツ殺してやろうか。」
物騒だな、おい。
私の足の怪我やるうの今の風邪のことでも、恩があるだろうレンには。

