これは本当であり、嘘でもある。
私は一人で成すつもりに変わりはないけど。仮に私が失敗した時は、きっと濁流の如くセザールに攻め入るんだろう。
だから結局、みんなの命も私次第。
失敗なんて、許されない。
「勿論でございます。この命に代えても姫様をお迎えに上がります。」
「もしもの時だけだからね?」
「「「御意!!!」」」
これで自国の兵達の怒りが、少しでも緩和されればいいんだけど。
「じゃあ、簡単に引き継ぎ終わらせよう。」
復興や民への援助。
他にも細かいことは色々あるけど、それらは全て別の人に頼むことにした。
しかし、軍事に関しては…。
「儂が指揮を取る。」
「いいや!それなら私が!老将はゆっくりされてはどうだ!」
「貴様等は下がってろ!俺がやる!」
ずっとこんな感じで。
話し合いにもなってない。
アレンデールは悲しいことにパパを始め、元々こうした腕っぷしばかりが揃っているもので。纏まる話も血の気が多くて纏まらない。
「あのね、軍事のことを任せられる人を決めたいの。喧嘩ばっかりじゃなくてちゃんと決めて。」
「しかし姫様っ!」
「…はぁ。」

