彼の力をまだ測り兼ねている。
難しい状況に陥った場合の判断を、私が指揮するべきか。彼に任せるべきか。
彼だって、五万のアキト軍を指揮する凄腕の軍師に違いはない。
しかし本陣の指揮は、やはり完全に任せるには不安が残る。
「…難しい顔してんな。」
「あれ、起きた?」
ようやく目覚めたるう。
薬が効いてて今は楽なのか、起き上がり私の元へ歩いてくる。
「るうは寝てて。」
「これ以上寝れねえ。」
気持ちは分かるけど。
こんな時くらいゆっくりすればいいのに。
…眠りたくても眠れない日は近いから。
るうに許可をもらい、私は作成した伝達文たちを衛兵に託した。
これから大きく動き出す戦に向けて。
「で、決まったか?」
「四月三十日にしましたー。」

