(一)この世界ごと愛したい






「…今回で言うなら、もう避けるのは面倒なのね。エリクは人が嫌がることが好きだから。私が逃げれば逃げる程追い掛けてくる。」



とりあえず弁明をしてみる。


こう言ったことから、私は避けもせずただ受け入れる方が時短だし手っ取り早いと思ってるんです。考えあってのことなんです。






「じゃあ、今も面倒だから君は大人しくしてるってこと?」



今こうしてレンが私を抱きしめている状況も、面倒だから躱さないのかと聞くレン。




そう言われると。


これは確かに面倒だから…ではないけど。





「そんなこと考えたこともなかったけど、何?私は手当たり次第避けまくったらいいってこと?」



この問答の方が私には面倒です。





「君は何でも受け入れ過ぎだよ。」


「気を付けますー。」



レンもこれ以上言ったところで、意味がないことを理解したんだろう。


私をそっと離してくれた。






「君はずるいね。」


「…もう分かりません。レンの考えって、本当難しいよね。」



だって、私は別にずるしてないもん。










「俺は君が大事過ぎるだけなんだけど。」