「…それで、レンは何してんの。」
「何してんのはこっちの台詞なんだけど。」
私はレンに、余計なことをするなと怒ろうと思ったんだけど。
何故だかレンも怒っているようで。
「はい?」
「なんで兄上と二人でいたの?」
「好きで二人でいるわけないじゃん。私がここにいたら勝手に来ただけ。」
「それでなんであんな状況になるの?」
あんな状況…とは。
エリクが私を抱き締めたあの一件ですね。
「知るわけないし、私は大丈夫なんだからわざわざ助けなくていいんだって。」
「大丈夫なのがそもそもおかしいから。」
「私は自分で何とか出来るから気にしなければ問題ないって話だよ?レンが巻き込まれると私が動きにくくなるの分からない?」
まったく。
今回エリクが引き下がってくれたからいいものを。
あのまま剣を振り下ろされたらと考えると、想像するだけでも面倒だ。
「姫って無神経だよね。」
「無神経はどっち!?私今日は剣忘れちゃったから反撃の仕様がなかったんだけど!?」
だから余計なことをしないでと伝えた。
「…他の男に抱き締められてる君を見て、どうして俺が怒らずにいられると思うの?」
…はい???

