(一)この世界ごと愛したい




あまりに苦しくて、びっくりして。


私はるうを押してみるけど、全然敵わなくて。




「る……ぅ。」



頭が痺れる感覚に苛まれる。



そんな気がしたら、るうがようやく唇を離したので。私は無意識に必死に酸素を取り込む。




「っはあ…、っ…。」


「……。」



苦しくて、目に涙が溜まる。




「リン。」




そう私を呼ぶ声が。


どこか、いつもよりも艶やかで…。





「っる、るう…もう無理っ…!」



またるうの顔が近付いてくるので、私はるうの身体を力の限り押し返す。


そんな私の手はあっけなく掴み取られた。





私は警報がなる。


離れなきゃダメだと、理解してる。








「…やっぱ…だめだな。」




るうは小さくそう呟いて、私を解放した。






「…熱い。」


「え?」


「頭…痛え。」



私はるうのおでこに自分のおでこを当てる。





「あつっ!!!」



大変だ!やっぱりぶり返した!!!


お薬飲んでないんじゃないの!?飲ませたらきっとよくなるよね!?