(一)この世界ごと愛したい






「…あ。」


「っ!」



るうがそっと私の耳に触れた。


自分が全くの無防備だったのと、急すぎたので思わず身体が跳ねる。




「やっぱ似合うな。」


「ちょっ…。」



誕生日プレゼントにるうがくれたピアスは、私の耳にキラリと輝いている。


そのピアスを、触られてるだけなんだけど。




「…どうすっかな。」


「ね、もう…。」



触るのやめてって言いたいのに。


わざとらしく執拗に手を退けることもしないるう。




「……。(熱のせいにするか。)」


「るう、やめて…っ!」



やめてと伝えたにも関わらず、私を一層引き寄せて。


抱きしめる腕の力も強くなる。





「なあ、リン。」


「なに…?」




「…ヤバいかも。」





ヤバい?


なにがですか?







「やっぱ熱が…んっ…!?」




突然奪われた唇に、驚いたせいで。


私は息を吸うのを忘れた。





「まっ…!!」



待ってと、言葉を紡げない。



るうの唇は離れるどころか、角度を変えて何度も何度も重なる。




…息が吸えない!!!