「私は頑張らなきゃだね。」
「何をだよ。」
「るうが安心して帰ってこられるように、強く逞しくなるね。」
そっと、自分の心の扉に蓋をした。
「今より強くなってどうすんだよ。」
「いや、私なんてまだまだだよ。」
どうか、気付かないでね。
「お前はそのままでいいんだ。」
「私は早くハルを超えられるようになりたい。」
「…それは無理だろ。」
悲しみも、切なさも。
私はたぶん、これから乗り越えなければならなくなるけど。
「無理じゃないよ!私だってハルが寝てるこの二年間頑張ったし!」
「あいつの化け物加減知ってるだろ?」
「それでもいつか私はハルに勝ちます!!!」
もしも、その時が来たら。
私はもう、るうの宿木にはなれない。

