(一)この世界ごと愛したい





「見てみたかった。」


「…何を?」


「お前がどんだけ取り乱してたか。」



なんて悪趣味なことを言うんだ。





「…けど、心配すんな。」


「え?」






「怖いこと、思い出させて悪かった。」




何もかもお見通しなるうが、やっぱり憎い。


私がハルと重ねてしまったことを、るうは気付いてて。気付いた上で謝った。





「…いいよ。ちゃんと起きたから。」


「当たり前だろ。」


「けどあんな酷い雨の中帰ってこなくても。どこかで雨宿りするとか出来たでしょ?」



雨を凌ぐ方法なんて、他にもあっただろうに。








「一秒でも早く帰りたかったんだ。」


「帰るって、アレンデールから来たなら帰る方向逆じゃん。」









「お前が俺の帰る場所だろ。」