(一)この世界ごと愛したい




私は病み上がりのるうに申し訳ないと思いながらも、一先ずシャワーを浴びる。




「るうが元気になって、よかった…。」




そう呟くほど、気分は晴れやかで。


るんるんでシャワーを終えた私は部屋へ戻ると、るうはどうやらまだ怒っているようで。




「だーかーらー!ちゃんと食べたの!」


「嘘つけ。じゃあ何食べたか言ってみろ。」


「…食事会でたくさん食べた。」


「つまりここでは何も食ってねえんだろ!?」




こんな言い合いが、もうずっと続いています。




「お菓子は食べたよ?」


「んなこと聞いてねえよ!なんでお前はそうやって自分のことに関心ねえわけ!?」


「忙しかったのは本当だし!作って食べる暇なんてなかったの!!」


「こんな小賢しい細工する暇あったら食えるだろ!?」




もうお互いヒートアップして止まらない。


分かってる。るうは病み上がりなんだし、優しくしなきゃいけない。私が大人になって休ませなきゃ。



…分かってるのに。






「ったく。お前なんでそんなに生活力ないわけ?」




カッチーンとくるのよ。




私が言い返そうとした時、部屋のドアが開いたので思わず口を閉じる。






「…ルイ大丈夫そう?」



レンが心配してやってきた。




「お前なあ。」


「え?」


「鍵は!?」


「…あ。」




昨晩、掛け忘れましたね。はい。