(一)この世界ごと愛したい





翌日。



私はどれくらい寝てしまったのか。




「ん…うー…。」


「いつまで寝てんだ、早く起きろ。」



るうが淹れてくれているコーヒーがいい香りで。


朝の訪れっぽいと思った。



朝食も準備してくれているのか、その香りも私を目覚めさせる要因になる。







「…あれ、るう!?風邪はっ!?」


「治った。」


「うそ!寝てなきゃダメだよ!朝ご飯は大丈夫だから横になってて!」


「……。」



すると、素直にるうは手を止める。


未だにベッドの上にいる私に近付き、るうはニコリと笑った。








「残念。これは昼飯だ。」


「ひ…ひる?」


「それで?俺言ったよな?飯は食えって。」


「た、食べてたよ。キッチンちゃんと見た!?」




しっかり使った形跡は残したはずだ。


私、その辺ぬかりないんだから。





「わざとらしく散らかしてたけど、それで俺を騙せるって?本気で思ったわけか?」


「っ!?」



え、騙せないの!?




「だから渋々飯の支度してんだろうが!だからさっさと起きろ!!!」



私は素直にるうに従いました。


逆らっちゃいけない。



逆らっても勝てる気がしない!!!