(一)この世界ごと愛したい





「……。」


「どうしたの?」


「なんかちょっと…あ、なんでもない。」




なんかちょっと胸が痛くてって、言いかけて止めた。



レンの患者をこれ以上増やしちゃダメだ。





「じゃあルイはもう大丈夫だから。俺は部屋に戻るよ。」


「ありがとう。」


「何かあったらすぐ呼んでね。」


「うん。」




本当に助かった。


レンが医術師でよかったと心から思う。





こうして、レンがいなくなった部屋で。



私はるうの横にごろんと横になる。るうはまだ下がり切らない熱のせいで触れると熱い。



だけど、かなり楽になったようで。



スヤスヤと寝ているるうを見て、私は安心感で満たされてそのまま隣で眠ってしまった。