「君とお兄さんは仲が良かったんだね。」
「レンの兄弟関係が悪すぎるんだよ。私は自分が普通だと思ってるよ?」
「確かに、俺が普通じゃないだけか。」
あんな兄弟じゃそうなるよねー。
「でも、私から見たハルってやっぱり特別なのかもしれない…とも思う。」
「特別?」
「…上手くは言えないけど。私はとにかくハルをずっと追いかけてきたからなー。」
来る日も来る日も。
ハルの背中だけを見て。
追いかけて追いかけて。
でも、追いつかなくて。
「憧れの人なんだね。」
「うん。どうしても認めてもらいたくて。私は戦で勝ちたいっていうより、ただハルに褒めてほしいだけだったんだよね。」
けどいつからか戦神だのアテナの化身だの、そんな風潮ばっかりが先走って行ってて。
私は足下を固められて、動けなくなっていた。
「実は今だってそうなの。ハルが目覚めた時に、よく頑張ったって言ってもらえたら私はそれでいいの。」

