(一)この世界ごと愛したい




私もいつまでもこうしてはいられないので、部屋のドアを開けて中に戻る。




「おかえり。」


「ただいま…るうは?」


「薬飲んでまた寝ちゃったよ。」


「…そっか。」



レンにはもう頭が上がりません。



そっと、るうを見ると。


本当に静かにまた眠っている。



けど、もうちゃんと寝てるだけだって分かったので取り乱しません。





「早く元気になってね。」



眠るるうの頭に手を置いて、呟く私。





「ルイはやっぱりすごいね。」


「え?」


「君の色んな感情を引き出せるから。」


「…うん?」



取り乱してたのは認めます。


心配もしたし、不安にもなった。



そして今、目の前でスヤスヤ寝ているるうを見て安心しているのも事実。





「それってるうがすごいの?」


「他の人でも、君は同じようになった?」



んー…。


そう問われると、また難問。



私としては、やっぱりハルの時の記憶が大き過ぎて、それが恐怖に繋がるのなら…。







「じゃあ、すごいのはたぶんハルかな。」