(一)この世界ごと愛したい





そんなトキに、私はきっと良く思われてはいないことは知ってる。




「もう遅えし、お前も中入ってろ。」


「…うん。」


「誰か居んのか?」


「るうとレンが…いる、けど。」



あーダメだ。


みんなに心配と迷惑を掛けてばかりだ。



未だ上を向けない自分に喝を入れるため、私は自分の顔をパンっと叩く。




「アキトありがとう。」


「は?」


「なんか元気出た。」



私はそう言って、アキトに笑ってみせる。





「…やっぱお前は笑ってろ。泣き顔も悪くはねえけど、どうも落ち着かねえ。」


「うん。」



アキトはそう言って、ヒラヒラと手を振りながら警護のバイトに戻って行きました。