(一)この世界ごと愛したい





それでもそんな私の異変にるうは気付く。


るうが無理矢理動こうとしているのを感じて、私はパッとるうから離れる。




「大丈夫っ…私はいいから。ちゃんと、寝てて。」



それでも納得出来なさそうなるう。






「そうそう。ちゃんと寝ててね。」



振り返ると、食糧やその他の荷物を抱えたレンが帰ってきて。


起き上がろうとしているるうに寝ててと促す。





「ルイ身体はどう?」


「…治った。」



レンはるうの額に人差し指を当てる。




「熱、まだまだ高いね。頭痛は?」


「痛みは分からん。とにかくリンを…。」


「姫は大丈夫だから。他に辛いとこある?」



レンが先生っぽい。


医術師だから当然と言えば当然なんだけど。





「俺より…リンを…。」


「ご、ごめん。」



るうは、やっぱり全然しんどそうで。


レンが症状を聞き出そうにも、るうはどうしても私が気になって仕方がないようなので。



私は一旦部屋から出ることにした。




「レン、るうお願いね?」


「君は?」


「ちょっと頭冷やしてくる。」




私はそう言って、行く宛もなく部屋を出た。