(一)この世界ごと愛したい





目覚めるまで、るうの近くにいたい。




「じゃあ二人で看病しようか。」


「ちゃんと手伝うから何でも言って!」



こうして二人でるうの看病を始めた。


とは言っても、レンがテキパキと対応してくれるので私は殆ど何も出来ずでした。





夜も更けて、すっかり真っ暗になってもるうは起きない。


心配が止まない私はずっとるうの手を握ることしか出来ない。






「…。(るう。)」



そんな私を、ただ見つめているレン。




「姫、ちょっと待っててね。」


「うん。」



レンは部屋を出て行って。


私は再びるうが起きないか、しっかり様子を見ています。










「…リン。」


「…へ?」



目は閉じているけど、るうが私の名前を呼んだ。



寝言?


それにしては、やけにハッキリ聞こえた。




「っ!?」



私が握っていたはずの手をるうが握り返してくるので、思わず驚く。



そのまま私の手を引き寄せる。





目の前にるうの顔がいっぱいで。


そして瞼も開いたるうと、目が合った。





まだ何も考えられていない内に、私の唇はるうに塞がれてしまう。