(一)この世界ごと愛したい





レンはすぐに戻ってきてくれて。


とりあえず、意識が戻ったら薬を飲ませようということになった。




私はずっと、るうの手を離せずにいる。





「姫、大丈夫?」


「…うん。ちょっと落ち着いた…かも。」


「よかった。」


「びっくりさせてごめんね。」




私が謝ると、レンは困ったように笑った。





「あんなに慌ててる君を見たの初めてだったし。心臓止まるかと思ったよ。」


「うっ…ごめん。」


「大事じゃなくて本当によかった。」




ご心配おかけしてすみません!!!




「で、どうしようか?」


「なにが?」


「とりあえず起きたらざっと症状聞きたいと思うんだけど。」


「呼びに行ったらいい?」



けど、夜遅くだと申し訳ないな。


だからって、るうを朝まで我慢させるのも可哀想だし…。






「じゃあ俺がここに残るよ。姫は俺の部屋で休んでていいよ?」


「私もここにいる。」