(一)この世界ごと愛したい





そのまま私はレンを部屋に引っ張り連れて来た。


ベッドの上でグッタリしているるうを見て、レンは察してくれたようで。




「うん、大丈夫だから。姫は落ち着いて。」


「…るう。」


「熱があるみたいだから、解熱剤取って来るね。」


「…治る?」



レンは私を安心させるように、優しく笑って頭をぽんぽんと撫でる。




「すぐに元気になるよ。」


「そ…か。」



よかった。




よかったよー…。


怖かったよー…。




レンが薬を取りに行ってくれてる間、私はるうの側に座って様子を見る。



大丈夫、るうはちゃんと起きてくれる。






「るう。」



私はるうの手を、そっと握る。


そして、どうか早く目覚めてほしいと身勝手な祈りを馳せた。