(一)この世界ごと愛したい





私は借りた傘をきちんと返して。


部屋に戻り、ちゃんと着替えました。



…あー寒かった!!!





私は一人、温かい部屋でるうを待ってるんだけど。


待てども待てども、るうが来ない。





「どうしたんだろう?」



そう心配の声を漏らした時、ようやくドアが開いた。




「あ、るう?大丈夫?」


「……。」



きちんと着替え終えたるうが帰って来ました。



けど、るうは無言で。




重そうな足取りで、私の側まで来た。








「…ただいま…リ、ン。」


「っ!?」



そのまま、るうは私の方へ倒れ込んだ。


触れた肌から伝わる体温が、もう異常に熱いことだけはすぐに理解出来た。




「っるう!?」


「……。」


「大丈夫!?」


「……。」



呼び掛けても、返事はなく。


閉ざされた瞳。





私はとてつもない恐怖に駆られる。







この光景がまるで、二年前のハルの時みたいで。