傘は差したものの思いの外雨が強く。
少し歩いただけでもう足元はびしょ濡れ。
「本当に大丈夫かなー?」
この雨の強さに、思わず心配の声が漏れる。
そしてそんな私が門に近付くと、門番がすぐに反応を示す。
「門からは離れておりますので、少し人を待っていてもよろしいですか?」
「かしこまりました。」
私を王宮から出すまいと、しっかり周知されているようで。
ご苦労様です。
私がその気になれば、門番二人くらい斬り倒していつでも出れますけどねー。
と思ったのは内緒にしておこう。
「……。」
弱まることもなく振り続ける雨。
身体が濡れたことで流石に寒くなってくる。
根拠はない予想と直感では今日帰って来るはずだと、謎の自信があるので。
私は、じっと待っていました。

