(一)この世界ごと愛したい




「新婚の二人は邪魔しちゃいけねえなあ?」


「そうだね。見てるだけでムカつくから俺らは行こうか。」



そう言って部屋を出ようとするアキトの腕を、私は必死に掴む。




「い、行かないでっ!」



お願いだからレンと二人にしないで!!!




「っ!?」


「そうやってアキトを弄ぶのやめてね。こう見えてアキトは純情なんだから。」


「誰が純情だ!?」




そして誰がいつ弄んだの!?


トキはいい。性格悪いのがよく分かったからきっと助けてくれない。



アキトだけが頼みの綱だ!!!




「残念だけどアキトはこれからお仕事だから無理だよー。じゃあねー。」


「えっ!?」



それだけ言って、トキがアキトを連れ去って行った。



アキトがトキの話になった時、あんなに怯えてた意味が今日理解できた気がする。


人が嫌がることが大好きなタイプだ。






「……。」


「……。」




はい。二人になりましたよ。



新婚さんの二人っきりですよー。