(一)この世界ごと愛したい





そう言った私を、アキトとトキが驚いて見る。




「誰もって…。」


「強いて言うなら一番はハルだけど、ハルはお兄ちゃんだからダメだし。」


「お兄ちゃんて…。」



恋愛感情を抱かないことって、そんなに変なのかな。



でも嘘偽りなく、本当の話。





「あーレンが憐れだ。」


「もっと不憫なのは副将さんじゃない?もう長年連れ添ってる人でしょ?」


「俺はレンの味方だ。」


「てか何気にアキトもどんまい。」



そんなに人の惚れた晴れたが気になるものか。





「誰かと恋愛すると私は戦には行っちゃいけない決まりなの。私はまだ戦に出たいと思ってるから、誰とも恋愛はしません。」


「何そのぶっ飛んだ決まり事。」


「家族会議で決まったの。」



アレンデールの家族会議を舐めちゃいけない。


破ると恐ろしいことになる。



私は法よりも強く、遵守せねばならないものだと認識しています。