てかマジでさっさと寝るのがベストじゃない?
私の判断最適だったんじゃない?
「姫?」
「……。」
寝たことにしよう。
そして朝になったら一件落着!この作戦で行こう!!!
「…んんっ!?」
目を瞑って寝たふり決め込んだ私に、あろうことかレンがキスを落とした。
「嘘つき。」
「〜っ!!!」
きっと寝たふりがバレたんだろう。私を嘘つきと言うが。
嘘つきはどっちだ!?
「何もしないって、言ったのに。」
「うん。」
「レンの馬鹿っ!」
「うん、ごめんね。」
だからごめんねで許される話じゃないんだってば!!!
「これ以上やると、もう歯止め効かなくなりそうだからやめる。」
「……。(本当かよ。)」
「…まだしてほしいってこと?」
「なっ…〜っ!!!」
私は火が吹き出そうなほど熱くなる顔を隠したくて。
レンの胸に顔を埋めて隠すことにした。
「……。(それは逆効果だって。)」
「…レン。」
「なに?」
「…私、嘘じゃないからね。」
さっきのエリクとスーザンとの会話を、何故か今また思い出した。
「もし仮に、この国で私に結婚する相手を選ぶ権利があったとしても。私はきっとレンを選んでたよ。」
「っ…。」
「だから自信もって大丈夫だよ。私、レンでよかったなってちゃんと思ってるから。」

