何!?じゃあこのまま聞くの!?
「レンに姫は勿体ない。私なら姫を誰の目にも触れぬよう包み隠し、私だけの姫にする。」
「兄上にこんなに想ってもらい、姫は幸せですね。」
それのどこが幸せなのか教えて下さい。
最早どこからつっこめばいいのかも分からんよ。
「姫、そろそろ戻る?」
レンが帰ろうと声を掛けてくれる。当然に私は今すぐ帰りたいところだ。
でも、言われっぱなしでいいのか。
私はイライラが募る一方なんですけど。
「…戻り、ます。」
とりあえず返事をして席を立とうとしたんだけど、阿呆な王子二人は尚も続ける。
「姫も気の毒に、こんな負け犬に嫁がされて。」
「問題ない。そんな姫を私がこれから救い出す。今だけの幸せを噛み締めておけよ、レン。」
まだ黙ってるつもりかと、私はレンをチラッと見る。
レンは悲しそうにするわけでも、怒っているわけでもなく、それが当たり前かのように平然としていた。
…これが、レンの日常なのか。
「…お言葉ですが。」
立ち上がり声を上げた私を、驚き見上げるレン。
何も言う気がないなら、もう私が言います。
「私は陛下が指名されずとも、迷いなくレン様を選びます。侮辱するのは金輪際お止めください。不愉快です。」

