ジジイとるうが言い合いをしてる間に、私はアルと二人で少し話した。
「アルお勉強してる?」
「してるよ!前にパパに言われた通り、剣の練習も始めたんだ!」
「そうなの?」
「うん!お兄ちゃんとお姉ちゃんの弟だからね!僕はきっと強くなれると思うんだー!」
…確かに!!!
この流れで行くと、アルはきっと物凄い武将になれる気がする!!!
「うんうん!私も帰ったら練習付き合うね!」
「ほんとっ!?」
「もちろんほんとだよー!」
「…約束、だからね?」
目を潤ませて泣くのを我慢して。
もうそれだけでアルは充分強い子だよ。
そんなアルを、私はぎゅっと抱きしめる。
「絶対に帰る!約束するっ!」
「うんっ!」
私とアルは二人で笑い合った。

