(一)この世界ごと愛したい




るうは私の誕生日の時。


生誕祭でいつも街に一緒に行ってくれて、私の欲しいというもの全てを買ってくれる。




だからこうして、一つの物を渡されるのは初めてだった。





「お姉ちゃんいいなー!」



アルも気になる様子だったので、私はこの場でその箱を開けてみることにした。





「わあ、綺麗っ…。」


「お星様みたいだねー!」



箱の中身は、まるで星が煌めいているかのような輝く宝石が付いたピアス。



すっごく綺麗!!!




「るうありがとうっ!」


「…やっぱ難しかった。」


「え?」


「一人で決めるの難しくて、実は王妃に手伝ってもらった。」



そうだったんだ。


わざわざプレゼントなんてよかったのに。




「衣装とか後で全部返してから付けるね!」


「ああ、俺も出来るだけ早く戻る。」



今は結婚式用のピアスが既に付けられているので。


これ取ったら付けようと思います!





「おお、声がすると思ったらリン!」


「ジジイ久しぶりー。」



馬車から待ちくたびれたジジイが出て来てしまった。




「ほう、誠に美しきもんだ…なあ?ルイ?」


「…まあ。」


「あのジャジャ馬娘のリンが結婚か…って、ルイがさっさと娶らんからリンが掠め取られてしまったんだぞ!?」


「俺にどうしろってんだ。」