「…いい人なのね。」
「え?それだけでわかるの?」
「王子の話をするリンの顔を見てたら分かるわよ。母親だもの。」
ママはそう言って、安心したように笑う。
「僕もお姉ちゃんの旦那さん会いたい!」
「えー。」
タイミングが合えばいいけど。
るうとレンはいつ戻って来るか分からないし。まずハルの主治医って私もよく知ってるけど、あのジジイだもんなー。
…話長そう。
「ハルのこともありがとう。」
「私は何もしてないよ。」
「リンが王子に頼んでくれたんでしょう?」
「頼んだだけ。これで上手くいく保証はないし、まだ分かんないよ。」
それでも、その気持ちが嬉しいのだと言ってくれた。
「リン?辛くなったら全部投げ出して帰ってきていいんだからね?」
「…投げ出さないよ。大丈夫。私が帰る時は、ちゃんと全部片付けてからだから。」
「あなたは本当にパパの血が強いのね。頑固なところもそっくり。」
それは昔からずっと言われていたこと。
パパも私もお互い似てると言われることが嬉しくて、そんなことでよく笑ってた。

