(一)この世界ごと愛したい





そりゃ腹立たしいよ。


こんなとこに連れて来ちゃダメだって怒りたいよ。





…けど、たった数日だけ。



るうに会わなかったから、その姿を見ただけで安心感に包まれたのも事実だった。






「許さない。」


「ゴメンナサイ。」


「嫌。」


「……。」



るうを責めると、ママが私を諌める。




「ルイを怒らないで。愛する娘の誕生日を祝いたいのと、晴れ姿が見たいって私が頼んだの。」


「ダメ。」


「そんなこと言うならルイ連れて帰っちゃうけど?」


「っ!!!」



ママは悪戯っ子のように笑って私を見る。


いや、るうが望むなら…仕方ないことなんだけど。








「…それもダメ。」


「許してもらえてよかったわね、ルイ。」



ママには本当に敵わない!!!


もうこれ以上怒れないし責められないし、私は諦めてるうに向き直る。







「…おかえり。」


「…ただいま。(てか、吐ける程可愛い。)」